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企業価値評価(バリュエーション)の方法
- 配当還元法とは?
株主が受取る配当に着目して評価する方式
株主のキャッシュフローを資本還元して企業価値を評価
- 1. 実績配当還元法
- 過去に企業が実際に配当した金額を使用。
配当のみを重視した非支配株主間における企業評価に適しています。
- 2. 標準配当還元法
- 対象会社が属する業種での平均的な配当性向により計算された配当額を利用。
- 3. 国税庁配当還元法
- 財産基本通達に規定する価額を使用。過去の実際に基づいた配当額を10%の資本還元率で割り引きます。
- 4. ゴードンモデル法
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上記3つの配当還元法の変形です。企業が獲得した利益のうち配当に回されなかった内部留保額は再投資され、それにより利益を生み出し、配当の増加を期待できるとして株式を評価する方法です。
永久に同じ割合で成長するとの前提で成り立っています。1株あたりの評価額=1株あたり配当金/(資本還元率ー投資利益率×内部留保率)
資本還元率:リスクフリーレートにリスクプレミアムを加算したレート。(=キャップレート=期待利回り)
投資利益率:自己資本利益率を利用することが多い。
内部留保率:税引後利益の内、内部留保される率。
株主が受け取る配当に着目して評価する方式
ある年度における配当金額を資本還元し、株式の価値を評価します。株主等の立場からの投資利回りを考慮した方式です。
特徴 | どんな時に利用されるのか | |
---|---|---|
過去に企業が実際に配当した金額を使用します。 メリット
株式の種類から配当を予測することができます。 デメリット
経営者の配当政策に左右されます。 |
配当のみを重視した非支配株主間における企業評価に適しています。 経営方針により、配当を行ってない企業には使用できません。 |
|
対象会社が属する業種での平均的な配当性向により計算された配当額を利用します。 メリット
株式の種類から配当を予想することができ、経営者の配当政策に影響を受けにくいです。 デメリット
損失を計上し、配当できない会社では株価評価できません。また、その業界における平均的な配当による評価額に左右されます。 |
配当のみを重視した非支配株主間における企業評価に適しています。 | |
国税庁の財産基本通達に規定する価額を使用します。 メリット
財産評価基本通達に基づき客観性があります。 デメリット
将来の配当予測を考慮していません。 |
少数株主の相続や贈与があった場合の評価方法として用いられます。 | |
企業が獲得した利益のうち配当に回されなかった内部留保額は再投資され、それにより利益を生み出し、配当の増加を期待できるとして株式を評価する方法です 。 メリット
配当されなかった内部留保金額も反映させることができ、経営者の配当政策にも影響を受けにくいです。 デメリット
一定の成長率が永久に続くことを前提として評価しているため、成長性の低い会社の評価には使えません。 |
企業は永久に同じ割合で成長すると仮定するので、それに見合った企業評価にしか使えません。 |
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